善長寺は永正の初めに忍想上人により綾小路室町善長寺町に創建され、天生19年に豊臣秀吉の命で現在地に移転、徳川家康上洛の折りの定宿であった。地蔵堂に祀られている秘仏地蔵菩薩は鎮護国家、無病息災、延命の守護仏として深く信仰され、瘡神といわれる大原大明神の直作であるところから、「くさ」の神さん、「くさがみさん」といわれるようになったのではないかと推測されている。